消毒用アルコールと同じ濃度の酒類製品
消毒用アルコールの供給が追いついていない昨今ですが、酒造メーカーなどが「消毒用アルコールとほぼ同じ組成だけど分類上は酒類」というものを製造して販売に乗り出したようです。
- 菊水酒造(高知)の「アルコール77」
- 若鶴酒造(富山)の「砺波野スピリッツ77」
- 明利酒類(水戸)の「メイリの65%」
- 笹の川酒造(福島)の「スピリッツ66」
- 請福酒造(石垣島)の「アルコール77°」
- 長野屋(東京)の「アルコール77」
菊水酒造は同名の酒蔵が新潟県などにもあるようです。今回のアルコール製品を販売しているのは高知県の菊水酒造です。
2020年3月23日に厚生労働省医政局が「高濃度エタノール製品の使用について」との通知を出して、「手指消毒用エタノールの供給が不足していることから、医療機関等において、やむを得ない場合に限り、高濃度エタノール製品を手指消毒用エタノールの代替として用いることは差支えない」と記載があるようです。
濃度の違い
厚生労働省は「エタノール濃度が原則70~83vol%の範囲内であること」としていますが、米国CDCではアルコール濃度が60%以上の手指消毒液を推奨しているので、ここに上げられる製品はいずれも「消毒用アルコールとほぼ同じ濃度を達成している酒類」といって問題なさそうです。未成年は購入できないかもしれません。
ところで、上記のリストのうちの笹の川酒造のスピリッツ75は4月10日からスピリッツ66に仕様変更されたようです。その理由については、アルコール度数75度の場合は消防法の危険物(第四類アルコール類)に該当する可能性があるため、運送や保管の安全性を重視したとのこと。ゆうパックではアルコール度数70%以上、他の多くの宅配業者でも同様の水準以上のアルコール消毒液は可燃物・危険物の扱いとなって郵送ができません。
とりあえずいま判明しているもの。今後も分かり次第追記します。
「菊水酒造のアルコール77」の他に、富山県の若鶴酒造から「砺波野スピリッツ77」、水戸の明利酒類から「メイリの65%」が発売されているらしい。いずれも「消毒用アルコールとして使用可能なアルコール濃度の、一応分類上はあくまで酒類(意味深)」というコンセプトの商品。いいよいいよ〜! https://t.co/PdsxdFWRjo
— レ点.bot💉💊🧬 (@m0370) April 9, 2020
郡山からも、笹の川酒造SPIRITS75が出ますよ。
— chun⊿chukurin (@chunchukurin) April 9, 2020
高濃度アルコール製品の供給を求めるお声をたくさん頂戴いたしましてボトリングを開始しております。
— 笹の川酒造安積蒸溜所【公式】 (@AsakaDistillery) April 7, 2020
地元福島県を中心に順次全国へと出荷を進めてまいりますので宜しくお願いいたします。#スピリッツ #笹の川 #アルコール #高濃度 #SPIRITS pic.twitter.com/QmVMS8TBTs
石垣島の泡盛メーカー請福酒造さんが #アルコール77 °の泡盛を発売します。漢那社長からの提案があり、消毒用アルコールが不足して市民も不安になっていましたので、市からも生産を要請しました。関係機関と調整が済み次第、来週早々にも生産と販売が始まります。島で調達可能なのは大きな安心ですね。 pic.twitter.com/Yr7C2jf1nA
— 中山よしたか(石垣市長) (@yoshitaka_ISG) April 10, 2020
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更新日:2020-04-10 閲覧数:2308 views.