レ点腫瘍学ノート

Top / 日記 / 2023年 / 1月14日

世界で初めてインフリキシマブがクローン病に投与された症例報告

クローン病に対して世界で初めて抗TNFαモノクローナル抗体が使用された12歳少女の症例報告が、1993年に医学雑誌Lancetに掲載されました。

Tumour-necrosis-factor antibody treatment in Crohn's disease - PubMed
Tumour-necrosis-factor antibody treatment in Crohn's disease
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8101267/
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クローン病の治療法としての抗TNFαモノクローナル抗体の使用は、インフリキシマブののちにアダリムマブなども登場して標準治療として確立されています。この治療の最初の報告を探してみると、1993年に12歳の難治性クローン病の少女に対する症例報告が掲載されていたようです。

これが初めてクローン病に対してインフリキシマブが投与されたLancetのレターらしい。メサラジン、チオプリン、プレドニゾロンなどが効かなかった難治性12歳少女にたった2回の投与で体重は3.2kg回復、CDAI(炎症活動の指標)は311→85へ改善。https://t.co/IXAAbChEyu pic.twitter.com/ykQbBLYRyb

— レ点🧬 (@m0370) January 14, 2023

今回の症例では、激しい下痢、倦怠感、腹痛などの症状が見られたため、モノクローナル抗体による治療を行うことを決定しました。治療期間中、患者さんは注意深く観察され、数日のうちに症状が著しく軽減され、全体的な生活の質が劇的に向上することが確認されました。

この症例報告は、この治療法の有効性を強烈に世界に示し、難治性クローン病症例などの自己免疫疾患にモノクローナル抗体を使用する道を開くものとなりました。


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更新日:2023-01-14 閲覧数:193 views.