転移再発乳癌へのベバシズマブ
乳癌診療ガイドライン2018では、CQ20に「HER2陰性転移再発乳癌に対する一次・二次治療化学療法としてベバシズマブを併用することは推奨されるか?」に対して、「HER2陽性転移再発乳癌に対する一次・二次治療化学療法として、化学療法にベバシズマブを併用することを弱く推奨する(推奨の強さ:2、エビデンスの強さ:中、合意率:100% 12/12)」とされている。なお、このCQでベバシズマブに併用する化学療法としてはwPTX療法が想定されている。
転移再発乳癌におけるベバシズマブの臨床試験
E2100試験(海外第3相)
- パクリタキセル+ベバシズマブ(n=368) vs. パクリタキセル(n=354)
- 主要評価項目:PFS:11.3ヶ月 vs. 5.8ヶ月(HR 0.483, 95%CI:0.385-0.607, ITT)
- 副次的評価項目:OS:26.5ヶ月 vs. 24.8ヶ月(p=0.1374)
- 副次的評価項目:奏効率:49.8% vs. 22.2%(p<0.0001)
AVADO試験
- クロスオーバーで後治療でのベバシズマブ使用が許可されている。AVADO試験のクロスオーバー率は30%台?(詳細データ検索中)
RIBBON-1試験
- クロスオーバーで後治療でのベバシズマブ使用が許可されている。RIBBON-1試験のクロスオーバー率は50%以上?(詳細データ検索中)
ATHENA試験
JO19901試験(国内第2相)
- パクリタキセル+ベバシズマブ単アーム(n=117)
- 主要評価項目:PFS:12.9ヶ月
- 副次的評価項目:OS:未到達
- 副次的評価項目:奏効率:73.5%(95%CI:64.5-81.2)
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更新日:2018-09-08 閲覧数:1660 views.