update2016
主な臨床試験
ACOSOG Z9001
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2915459/
SSG/AIO XVIII
イマチニブ術後3年療法はイマチニブ術後1年療法にまさる。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/1105116
その後の7.5年の長期フォローでも3年投与と1年投与で差が見られる。
/JCO https://ascopubs.org/doi/full/10.1200/JCO.2015.62.9170
術後半年頃に再発リスクが高い時期がある。
/Radiology https://pubs.rsna.org/doi/10.1148/radiol.13131040
EORTC 62024
イマチニブ術後2年療法は手術単独にまさる。
リスク分類
modified NIH criteriaとContour Mapsが有名。
NIH-Fletcher criteria for GIST risk assessment
AFIP criteria for GIST risk assessment
modified NIH criteria
Contour Maps
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世界各国のGISTの予後調査のデータをもとに、腫瘍径、核分裂像数、発生部位、ruptureの有無を指標として用いてグラフィカルに表したもの。エビデンスとしてはやや弱い点があるのは否めないものの、従来のリスク分類では腫瘍径がある基準をまたぐと大きくリスク評価が変わってしまうことがあるのに対してこのContour Mapsでは術後10年間の再発リスクを色分けしたグラフィカルな分布としてリスクを捉えることができるため、わかりやすい。患者説明にも活用しやすい。
/Lancet Oncol https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22153892
GISTの遺伝子変異に基づくイマチニブの有効性の違い
KIT exon11変異 | イマチニブ3年術後療法がよく効果を示す |
KIT exon9変異 | イマチニブを800mgに増量すればよく効く(保険適用外) |
PDGFRα D842V変異 | イマチニブは無効。ESMO guidelineではイマチニブは非推奨 |
wildtype GIST | イマチニブは効きにくい |
- PDGFRα D842V変異に対してはFLT3、PDGFRα、PDGFRβに対するTKIであるクレノラニブ(crenolanib)の第3相試験(CrenoGIST試験)が行われ、2020年8月頃まで続く予定。。 https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02847429
- wildtype GISTはKITにもPDGFRαにも変異を持たないタイプだが、この集団自体が様々な遺伝子変異を持つGIST(道の遺伝子変異も含む)の集団と考えられるためイマチニブの有効性も一様性でない。
イマチニブの血中濃度は投与開始から100日目くらいでプラトーに達する。
/Clin Cancer Res 2012 https://clincancerres.aacrjournals.org/content/18/20/5780.abstract
GISTに対する術後化学療法の個別化治療を含む解説記事
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3565084/
再発後の治療
2016年時点の考え方
イマチニブ(JCO20018)→スニチニブ→レゴラフェニブ→イマチニブ再投与?
これについては今後の治療開発によって適宜変更改善されてゆくと思われるので、最新の情報を確認すること。
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更新日:2019-12-27 閲覧数:1535 views.