4次治療以降いつまで続けるか
転移再発乳癌はどのような転移経路をたどって死に至るか
- 内蔵転移がないままに亡くなるケースが多い。
- 骨転移→肝転移や、骨転移→肺転移のケースが多い。
- 早期に肝転移が出現すると、その次の他臓器転移が出現する前に亡くなるケースが多い。
- 中枢神経系に転移があると、その次の他臓器転移が出現する前に亡くなるケースが多い。
この画像は肝転移が出現したあとに、次にどの臓器に転移が出現するかという分布について。(http://kuhn.usc.edu/breast_cancerより引用)
乳癌の転移臓器別の生存曲線
脳転移や肝転移が出現した後の生命予後は極めて不良である。
NPJ Breast Cancer. 2015 15018
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28721371
化学療法は何次治療まで行うか
- HER2陽性では多次治療が行われる傾向がある。5次治療まで行う人が40%、8次治療まで行う人が25%、10次治療まで行う人が10%いる。
- HER2陰性のLuminal typeやTNBCではそれよりも治療ラインは少ない傾向があるが、3次治療まで行う人が38-50%、5次治療まで行う人が23-34%いる。
- 各種ガイドラインは3次治療くらいまでの推奨はあるが、それ以上はほとんどエビデンス無し。
J Natl Compr Canc Netw 2014 71-80
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24453294
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更新日:2018-09-08 閲覧数:1124 views.