VAFは奏効率に影響するか問題
BRAF変異陽性の悪性黒色腫に対するBRAF阻害療法の有効性については、VAFが25%以上の高値であれば高いかもしれない(出典調査中)。
また小規模な単施設の報告では、EGFR変異を認める非小細胞肺癌で、そのEGFR変異のVAFが多い方がPFSが良好であるとの報告がある。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fonc.2021.644472/full
そもそも治療と関係なくドライバー変異のVAFの違いそのものが予後に影響するのではないかという疑問もある。この点で検討された研究はあまり見当たらないが、MDSにおいてはドライバー変異遺伝子の1つと思われるTP53の報告がある。この報告ではTP53のVAFが20%以上であるとOSのHRが2を上回って予後不良とされている。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/ejh.13483
また、免疫チェックポイント阻害剤の有効性を推測するためのバイオマーカーとしては、治療開始前後のVAFの変化率が有用であるという報告も2020年のESMOで発表されている。これは消化器癌・婦人科癌・泌尿器癌などから得られたデータであり、変化率の算出には機械学習を利用しているとのこと。
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更新日:2022-04-29 閲覧数:298 views.