inhibitorとdegraderの違い
Takeyuki Nagashima @AstellasUS was tight-lipped (understandably) when asked for more details about #KRasG12D degrader #ASP3082. The data he shared were still highly interesting & form a milestone in therapeutically targeting yet another #KRas oncogene. #AACR23 #TPD #PROTACs pic.twitter.com/02eNYWf0HS
— Ingo Hartung (@HartungIngo) April 19, 2023
アステラスのKRAS G12D分解剤ASP3082、膵癌ゼノグラフトのマウスモデルではもうこのレベルまで来てるんですねえ。これはヒトに使える時代も近いうちに来そうですよ(そしてG12DはG12C以上に多い、特に膵癌や大腸癌では)。
ところで、このアステラスのKRAS G12D分解剤小分子抗がん剤を数ある阻害剤inhibitorではなくdegraderと呼ぶのは、何か使い分けがあるのでしょうか?
CMLの実験系によると、薬剤がBCR-ABLのキナーゼ活性を抑えるものがinhibitorであり、BCR-ABLのタンパク質を分解・減少させるものがdegraderです。
inhibitorの方がシグナル伝達を直接的に遮断できますが、薬剤投与をやめるとすぐに下流シグナルが回復することがあります。一方で、degraderは薬を除いても分解されたタンパク質は減った状態なので効果が持続するとされています。乳癌で使用するフルベストラントもdegraderだそうですよ!
フルベストラントとかもdegraderですもんねぇ🙄
— じなん (@MTCOSB) April 19, 2023
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更新日:2023-04-19 閲覧数:607 views.