レ点腫瘍学ノート

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抗EGFR抗体に関連する大腸癌治療の変遷

1983年 マウス型EGFR抗体の開発
1993年 キメラ型EGFR抗体(C225)の開発
1999年 C225がセツキシマブと命名される
2004年 BOND試験の結果をもとにセツキシマブがFDAに承認される
2008年 KRASがセツキシマブの有効性と関連するバイオマーカーとして認識されるようになる
2009年9月 日本でセツキシマブが進行再発大腸癌に対して承認される。

1995年 世界に先駆けてイリノテカン(CPT-11)が進行再発大腸癌に対して承認される
2005年 日本でオキサリプラチンが進行再発大腸癌に対して承認される(日本での承認は諸外国に大きく遅れ、ドラッグラグの社会的問題となった)
2007年4月 ベバシズマブが日本で進行再発大腸癌に承認
2007年12月 カペシタビンが日本で進行再発大腸癌に承認
2008年9月 セツキシマブが日本で進行再発大腸癌に承認
2008年11月 日本臨床腫瘍学会より大腸癌患者におけるKRAS遺伝子変異測定ガイダンスが公表される(保険償還が始まる前にガイダンスが公表され、大腸癌診療に従事する医療者にその重要性および活用法を周知させることに大きく寄与した)
2010年3月 KRAS遺伝子変異検査が日本で承認される
2014年4月 日本臨床腫瘍学会より大腸癌患者におけるRAS遺伝子変異測定ガイダンスが公表される
2015年1月 RAS遺伝子変異検査が日本で承認される
2016年 Zurichアルゴリズム公表
2017年 JAMA 2017 2392-2401 に大腸癌左右局在の問題が掲載される Venook et al.
2018年8月 BRAF遺伝子変異検査が日本で承認される

BOND試験、CO.17試験、EPIC試験などセツキシマブの初期の試験は進行再発大腸癌は遺伝子変異ステータスによらず参加可能で、KRAS野生型と変異型での区別はなされていなかった。

2008年 ESMOでCO.17試験のKRASステータス別の追加解析とCRYSTAL試験のKRAS野生型群のPFSが公表された。これでセツキシマブはKRAS野生型に対して有効性が高いというコンセンサスに至る。
2008年に日本でセツキシマブが承認された頃は国内でのセツキシマブの使用経験は十数例程度しかなく、ほとんどが海外の臨床試験に基づくデータのみであった。皮膚毒性マネジメントなどに対する予防的な取り組みも承認されてから本格的に始まったのが実情であった(この『チーム・アービタックス』をはじめとする各病院の取り組みは、のちのベクティビックスやソラフェニブの承認後の取り組みにも生かされてゆく)

Rock, Tepajar 2010

CALGB80405試験、FIRE-3試験、PEAK試験(PEAKのみ第2相)の統合解析からKRAS野生型ではベバシズマブよりもセツキシマブでOS benefitが大きい。

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更新日:2018-09-23 閲覧数:1098 views.